働き方が変化しつつある近年、一つの会社に退職まで勤めるという風潮はもう過去のものとなっています。男性だけに限らず、女性にとっても転職はもはや当たり前の時代です。
ただ、女性が仕事を辞めるタイミングは、転職に限ったことではありません。環境の変化が起こりやすい女性が仕事を辞めるベストなタイミングはいつなのかを、それぞれのライフスタイルから考えてみましょう。
ここでは女性が仕事を辞めるタイミングについてご紹介すると同時に、辞めた後に再就職を目指す方に向けてもお届けしていきます。
女性が仕事を辞めるタイミングは3年後が良い!
女性が仕事を辞めるタイミングの一つの目安として、新卒入社から3年後が良いと言われています。
なぜ3年後かというと、社会人経験が3年あれば、ある程度のビジネスマナーや仕事上の一般的なスキルが身につくからです。
転職する場合、企業側は「フレッシュ感」、「伸びしろ」、「即戦力」、「新人教育の短期化」これらの4つを重視しています。それにピッタリ当てはまるのがこの3年後というわけです。
そのため、内定までがスピーディで約8割の転職者が2か月以内に内定されています。
専門スキルがなくても、未経験のジャンルに挑戦しやすいのも特徴です。
3年以上勤めたが、今の会社の年収や仕事内容に満足していないのであれば、転職するのもおすすめです。
転職回数や3年以内での退職というと、企業側に「就職してもすぐ辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かせます。
しっかりと目的意識をもって成長していこうとする熱意をアピールできるようにしましょう。
女性が仕事を辞めるのに年齢は関係ある?
結論から言うと、仕事を辞めるのに年齢は関係ありません。ただ女性の場合、転職や後に仕事に就くことを想定すると年齢は少なからず関係してきます。
例えば20代での転職と30代での転職を比べてみましょう。一言で20代30代と言っても分かりづらいかも知れませんが、バッググラウンドにあるライフスタイルや環境を考えてみてください。女性は結婚や出産によって生活環境が大きく変化します。
企業としては採用して間もなくに結婚や出産を理由に退職されたり、仕事に支障が出たりすると困るわけです。結婚や出産をしても仕事はもちろん続けられます。
ただ、結婚相手の都合や子どもの都合などで、退職せざるを得ない状況や今までのようには働けなくなる状況が女性には少なからずあるのが事実。企業側にはそういう懸念があるために、どちらかというと20代の方が採用しやすいということになります。
では、30代と40代を比べてみましょう。年齢が若い方が採用されやすいのであれば30代の方が有利では?と思うかもしれませんね。確かに、年齢が上がるにつれて、企業側は教育が難しかったり、役職につく年齢を迎える人材の起用の仕方に迷ったりすることがあります。そういう意味では30代の方が有利でしょう。
ただ、ライフスタイルを考えてみると、30代と40代でどちらの女性にも子どもがいる場合、30代の方が小さい子どもを育てている可能性が高いです。手のかかる子どもを育てている30代より、ある程度手の離れた子どもを育てている40代とでは、40代の方が採用されやすいということも十分に起こり得ます。
もちろん出産や子育てのタイミングは人それぞれなので、年齢で一概に判断することはできませんが、あなたが20代なら早いタイミングで今の仕事を辞めて、新しい仕事へシフトチェンジするのもよいでしょう。30代、40代の場合は自身のライフスタイルと仕事とのバランスを考えてから行動した方が良さそうです。
結婚や出産が退職理由の場合の再就職
先述した通り、女性は結婚や出産によって仕事を辞めたくなくても辞めざるを得ない状況になることがあります。
例えば、結婚によって遠方へ引っ越さなくてはならない場合や、出産後に子どもの預け先が見つからない場合などです。
そういった場合の再就職は少しポイントを押さえる必要があります。
まずは、結婚相手の都合で遠方に引っ越すために退職した場合ですが、新しい環境での生活に慣れること大前提です。
引っ越してすぐ見知らぬ土地での再就職は精神的に非常に疲れます。まずは新しいライフスタイルに慣れることを第一に、ある程度落ち着いてから働くことを考えるのがおすすめです。
続いて、出産後子どもの預け先が見つからず退職した場合は、子どもが少し大きくなるまで働くことを控えた方がよいかも知れません。保育施設付きの企業に就職できればいいですが、待機児童問題がなかなか解決しない状況の中で、小さい子どもの預け先を確保するのは至難の業です。
ご家庭にある程度余裕があるなら、子どもが少し大きくなるまで働くのを待ってみるのも一つの手です。保育園などに入園が決まったら時短勤務や子育て応援企業への就職を検討してもよいでしょう。
女性だってキャリアアップを目指してもいい!
女性にとってなかなか仕事優先の生活にするのは難しいです。ですが、キャリアアップは何も男性だけのことではありません
女性だってキャリアアップを目指していいんです。「もっと年収を上げたい。」「もっとやりがいのある大きな仕事がしたい。」「保有資格を生かした仕事がしたい。」など、女性だって上を目指すことはいくらだって可能です。
退職理由がなんであれ、これまでの経験が無駄になることはありません。自分のライフスタイルをしっかり把握して、キャリアプランを構築しましょう。そうすることで仕事を辞めるタイミングは自ずと見えてくるはずです。新しいステージに向かって一歩踏み出してみましょう。