世界中で注目されているエシカル消費。
その流れは、日本のウェディングの分野にも少しずつ広がりをみせています。
「そもそもエシカルウェディングってなに?」
「エシカルウェディングの具体的なアイデアは?」
今回はそんな疑問にお答えするため、エシカルウェディングの説明から、エシカルウェディングに関する具体的なアイデアまでをご紹介します。
ウェディングは、新郎新婦やその家族にとって、普段以上に幸せを感じられる特別なイベントです。
エシカルウェディングで、より一層幸せを感じられるものにしてみてはいかがでしょう。
[rtoc_mokuji title=”” title_display=”” heading=”” list_h2_type=”” list_h3_type=”” display=”” frame_design=”” animation=””]
エシカルウェディングとは、人や環境に配慮したウェディングのこと
「エシカルウェディング」とは、文字通り「エシカル」の要素を取り入れたウェディングのことです。
海外で大きな流れとなっている「エシカル消費」も、残念ながら日本ではまだまだ知名度が低い言葉です。
そもそも、「エシカル」とはどのような意味をもつ言葉なのでしょうか。
「エシカル」とは、英語の形容詞で「倫理的な」「道徳上の」という意味をもちます。
それが、「人や環境、社会などに配慮された」という意味で使われるようになりました。
主に「エシカル消費」という言葉が使われており、人や環境、社会などに配慮した消費行動を指します。
エシカル消費の例
・フェアトレード認証ラベルがついた商品を選ぶ
・地域でつくられたものを選ぶ(地産地消)
・エコな商品を選ぶ
・必要なものを必要な分だけ購入する
つまり、「エシカル」とは、人や環境に思いやりをもつということです。
ウェディングに使われる衣装や食材、ギフトなどをエシカルなものにすることで、環境に配慮し生産者にも幸せを届けられる可能性があるのです。
エシカルウェディングの具体的なアイデア
ここでは、エシカルウェディングの具体的なアイデアをご紹介します。
すべてをエシカルなものでそろえることは、「エシカル」という言葉さえ普及していない日本ではとても手間がかかることかもしれません。
しかし、わずかな工夫でエシカルな要素は取り入れることができます。
負担にならないためにも、無理のない範囲で考えてみてくださいね。
指輪|幸せとはほど遠い「紛争ダイヤモンド」
宝石のなかには紛争地域原産のものがあり、紛争の資金源となっていることはご存じでしょうか。
その中でもダイヤモンドは、紛争ダイヤモンド、ブラッド(血塗られた)ダイヤモンドと呼ばれます。
幸せの象徴ともいえる結婚指輪のダイヤモンドにそのようなおそろしい背景があると、幸せとはほど遠いイメージがついてしまいます。
しかし、ご安心ください。
日本に輸入されているダイヤモンドは、コンフリクトフリー(紛争の資金源となっていない)であると証明されたものです。
不安な方は、購入前にブランドに問い合わせてみると安心です。
また、ティファニーなどコンフリクトフリーを掲げるブランドもあるので、チェックしてみるとよいでしょう。
披露宴などの食事|地産地消で地域に貢献
披露宴や二次会のパーティーの食事のコンセプトを「地産地消」にすれば、地域に貢献できるだけではなく、輸送エネルギーの削減にもつながります。
エシカルマーク(MSC認証やフェアトレード認証)がついた食品を使うこともおすすめです。
そして、食事による最大の問題は食品ロス(食べ残し)です。
披露宴に出席したときに、食べきれずに残してしまう人も多いのではないでしょうか。
おもてなしの気持ちから式場側も、食べきれないほどの料理を提供する傾向にあります。
そこで、コース料理の量を抑えるという工夫を取り入れてみませんか?
また、残ったものを持ち帰ることができれば、式場にとっては廃棄物が減り、お客様にとっては式場のおいしい料理を持ち帰ることがでます。
引き出物|エシカルな商品をギフトに
フェアトレード認証ラベルがついた商品や寄付がついた商品を選ぶと、エシカルな引き出物になります。
他にも、被災地の特産品を選んで復興を支援したり、引き出物の包装を簡易包装にしたりというアイデアも。
被災地復興や寄付など、引き出物にどんなエシカルなテーマをもたせたいのかを最初に決めておくと、ギフト選びがスムーズになるでしょう。
ドレス|素材やリメイクでエシカルに
フェアトレードされた素材や、オーガニックコットンで作られたドレスはいかがですか?
オーガニックコットンは、その製造に関するすべての工程において、人や環境に配慮して作られています。
その他にも、親から譲り受けたものをリメイクしたドレスや、必要なときだけ借りるレンタルドレスも、エシカルなものといえます。
自分なりにエシカルな要素をドレスに取り入れてみましょう。
招待状などの印刷物|再生紙を使うなどの工夫を
招待状や席次表、メニュー表など、ウェディングには印刷物が多くあります。
残念ながら、その大半はゴミとなってしまうので、ぜひ工夫したいところです。
印刷用紙に再生紙を使ったり、印刷物の種類を減らしたりしてみませんか?
例えば、披露宴の当日に使われる席札や席次表、メニュー表をひとつにまとめるなど、できる範囲で工夫をしてみましょう。
エシカルブランド『ピープルツリー』
新郎新婦だけでなく、アイテムの生産者にも幸せをもたらすエシカルウェディング。
しかし、「エシカル」という言葉自体が浸透していない日本では、エシカルウェディングに理解が少ない式場もあるでしょう。
その場合、うまく対応してもらえず、エシカルなウェディングアイテムをそろえることが難しい可能性もあります。
そこで、今回ご紹介したいのが、フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー」。
ピープルツリーは、扱う商品がフェアトレードであるだけではなく、フェアトレード団体としのWFTO(世界フェアトレード連盟)の認証を受けています。
染料や包装、配送など細やかな部分まで、人や環境に配慮されています。
一例としてピープルツリーで扱うドレスをご紹介します。
コットンシルクドレスは、シンプルな形でありながらもたくさんの刺繡(ししゅう)がほどこされたドレスです。
カジュアルで落ち着いた雰囲気のウェディングを希望する人にぴったりのアイテムです。

参照元:オーガニックコットン、フェアトレードアイテムのファッション通販サイト。フェアトレードの【ピープル・ツリー】
織り手の顔や村の歴史なども知ることができるので、ドレスに対してより一層の愛着がわくでしょう。
また、購入金額の一部は生産者団体に寄付されます。
ギフトアイテムはもちろん多数の雑貨も取り扱いがあるので、ウェディングギフトや新生活にもおすすめです。
公式サイト:People Tree 毎日の暮らしに物語を
エシカルウェディングを通じて広がる「エシカル」
エシカルウェディングやその具体的なアイデアなどをご紹介しました。
これまでのウェディングは、新郎新婦やその関係者が幸せを感じられるイベントでした。
しかし、エシカルウェディングにすることで、自分のまわりの人たちに限らず生産者にも幸せを届けられ、環境にも優しいものとなります。
エシカルウェディングを通じて、挙式・披露宴に訪れた人たちにも「エシカル」が広がっていくかもしれませんね。