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海に流れ着いたガラスの欠片を使ったアクセサリーブランド「UMIUMI」

青く美しい海にも「海洋ごみ」の問題があることをご存じでしょうか?

砂浜に打ち上げられたもの、波の上を漂うもの、海底に沈んでいるもの…。
毎年少なくても800万tのプラスチックごみが海に流出していると言われています。

そんな海のごみ問題を知ってもらうきっかけを作るべく立ち上がったのが、アクセサリーブランド「UMIUMI(うみうみ)」。
海岸に打ち上げられたガラスや陶器などの漂着物を使って、ピアスやイヤリングなどのアクセサリーを制作しています。

今回は、UMIUMIに込められた想いや商品をご紹介します。

UMIUMIとは

UMIUMIとは

UMIUMI(うみうみ)は、海に流れ着いたガラスや陶器のカケラを使って、ピアスやイヤリングなどを制作するアクセサリーブランドです。

普段の生活では触れることのない「漂着ごみ」。
ペットボトル、レジ袋、食品容器、食器や衣類など、ほとんどが日常生活で不要になったものです。

UMIUMIでは、そんな漂着物の中でも長い年月を経て丸みを帯びたガラスや陶器のカケラを“限られた資源”として活用。
アクセサリーにすることで、漂着ごみの現状を知ってもらい「海のごみをなくすこと」をテーマに活動されています。

一点一点にオリジナリティがありながら、デザインはシンプル。
自然が生み出すフォルムとガラスや陶器の繊細な質感に、不思議な魅力を感じます。

きっかけは宮古島の海との出会い

きっかけは宮古島の海との出会い

UMIUMIの誕生は、代表の得本さんが小学生の頃に宮古島を訪れたことから始まります。

日本のベストビーチ20で与那覇前浜ビーチが1位になるほど、美しい海で有名な宮古島。

家族旅行で訪れた際に海の美しさに魅了されました。泳ぐことが苦手だった得本さんがシュノーケルをしてしまうほどの美しさで、水中の珊瑚やカラフルな熱帯魚が泳ぐ姿を今でも覚えているそうです。

そんな宮古島との出会いをきっかけにその後も何度も訪れ、2016年には宮古島に住むことになりました。

ある時、友人に誘われたビーチクリーニングで衝撃を受けます。
そこにあったのは、ビーチの端から端まで広がるたくさんの漂着ごみ。

観光スポットとして有名なビーチは手入れがされていますが、地元の方しか知らないようなビーチには多くのごみが落ちていたのです。

その出来事をきっかけに、得本さんは「何かできることがないか」と考え続け、もともと趣味で行なっていたアクセサリー制作の経験を活かして、漂着物を使ったアクセサリー「UMIUMI」が生まれました。

アクセサリーを通じて漂着ごみの存在を知り、”ごみを捨てない”、”ごみを拾う”といった一人一人の行動につながってほしいという想いが込められています。

漂着ごみとは

そもそも「漂着ごみ」とは、どんなものなのでしょうか?

漂着ごみは、海岸で捨てられたごみや漂流して海岸に打ち上げられたごみのこと。
街中で捨てられたごみも雨風によって飛ばされ、川に入って海に流れてしまうことがあります。多くのごみは自然界で分解することが難しく、漂着ごみとして海岸に流れ着くことも…。

漂着せずに漂流し続けたり海底に沈みそのまま堆積されることもあり、「海洋ごみ」として問題視されています。

「漂着ごみ」を知ることは、海の生き物の安全や環境汚染から守ることにも繋がります。

愛着を持ってもらうための工夫

UMIUMIでは、アクセサリー台紙に「Collection Place(採集場所)」を記入することで、漂着物がどこで採取されたのかを購入者に伝えています。

アクセサリーとなった漂着物の背景を想像することで、愛着を持ってもらい長く使ってもらいたいという願いが込められています。

商品紹介

  • ムギワラ – シリーズ

ムギワラ - シリーズ

UMIUMIのアクセサリーは、漂着物が流れ着いたときの形をそのまま活用するのが特徴。

長い年月を経て漂流したガラスや陶器には、一つ一つ独特の大きさや丸みがあります。それらの形を加工することなく、自然が生み出す美しさを生かしています。

人気の「ムギワラ」は、麦を思わせるゴールドとのバイカラーを組み合わせて作られたシリーズ。
それぞれ異なる配色を組み合わせることで、漂着物の存在を際立たせています。

その他にも下記の5シリーズがあります。

  • 離島 – シリーズ

離島 - シリーズ

  • キンノワシ – シリーズ

キンノワシ - シリーズ

  • colorful – シリーズ

colorful - シリーズ

  • stone – シリーズ

stone - シリーズ

  • Aurora- シリーズ

Aurora- シリーズ

まとめ

仕事や育児など慌ただしい生活をしていると、海ごみ問題について考える余裕もなくなります。
そんな生活の中でもアクセサリーとして気軽に身につけられるUMIUMIがあることで、美しい海を思い出し、美しさの裏側にある現状を考えるきっかけになることでしょう。

参照元:「海と日本PROJECT」日本財団

▼ UMIUMI公式HP
http://umi-umi.net/
▼ UMIUMI 公式 Instagram
https://www.instagram.com/umiumi_28/

 

 

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